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これまで本コーナーでは、中国の食品事情をたびたび取り上げてまいりましたが、この状況は極めて深刻です。

ある統計によれば、中国では毎年3億もの人が「食」が原因で病気を患っているとのことです。

日本人口の、実に倍以上の人たちが、毎年「毒食品」に苦しめられているのです。

今回は、そのなかでも耳を疑うような、おぞましい事件を取り上げたいと思います。

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「牛乳」は、私たちにもなじみ深い飲み物です。カルシウムをはじめ、たんぱく質・脂質・炭水化物・ミネラル・ビタミンなどの栄養素がバランス良く含まれています。

ところが中国では、その牛乳に関するトンデモナイ事件が頻発しているのです。

2003年5月、中国の日刊紙「信息時報」は、広州市で発生した様々な食品事故を公表しました。

そこには

「鮮度を保つためにホルマリンに浸けていた鮮魚」

「ハエを防ぐために殺虫剤を噴射した魚の干物」

など、ゾッとするような事件が取り上げられましたが、特に恐ろしかったのが

「牛の尿」で量を水増しし、「洗剤」を加えて腐敗を防止した「牛乳」です。

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あるとき広州市の保健所に、付近の住民から多数の通報が寄せられました。

「近くの酪農家が大量の化学牛乳を生産している」というのです。

実はその酪農家、以前から牛乳に水を加えて「カサ増し」をしていました。

ところが、それではどうしても味が不自然になるということで、なんと水の代わりに「牛の尿」を入れたのです。

すると、これが「見事にしっくりした」とのことで、その後も継続して行なっていたのです。

ところが、酸性度が高くなった牛乳は「腐るのが早い」という問題が発生したため、なんと今度は、牛乳に洗剤を入れることを思いついたのです。

尿の酸性と、洗剤のアルカリ性がうまく中和?するのかどうかはわかりませんが、そのことで腐敗を遅らせることができ、酪農家たちは「石鹸は簡単に泡立つから、入れ過ぎないことが重要だ」などと話し合いながら、製造を続けていたとのことです。

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恐ろしいのは、「農家」という生産の最前線で働く人たちさえも、儲けのためには牛乳に「牛の尿」や「洗剤」などを恐れ気もなく入れるという、モラルの崩壊です。

中国ではこのように、牛乳を「別な何か」で薄めるという手法は当たり前のように行なわれ、その上、大量の添加物を加えて乳製品を製造するのです。

だから、中国製乳製品の毒性は計り知れないのです。

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現在、EU・韓国・インド・ベトナムなどの諸外国は、中国製乳製品の輸入を停止しています。

しかし日本では、ある一定の検査を義務づけただけで、未だに輸入が許可されています。

中国産の乳製品には、十分注意をしたいものです。

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