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世間のファストフードやファミレスなどで、メープルシロップがふんだんに練り込まれたパンやドーナッツ、メープルシロップがタップリかけられたパンケーキなどが、安価で販売されているのを見かけます。

しかし、ほとんどの場合、そのメープルシロップは「ニセモノ」です。

なぜなら、本物のメープルシロップを使った商品が、そんなに安く提供できるはずがないからです。

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2012年、カナダ・ケベック州の倉庫からメープルシロップが大量に盗まれ、騒ぎになりました。

驚いたことに、倉庫に保管されていたメープルシロップの総額は、実に24億円!(被害額は不明)

「どれだけ大きな倉庫なの!」とツッコミたくなるかも知れませんが、そうではありません。

実際、それほど「メープルシロップ」は高級品なのです。

高価と言われる国産の「はちみつ」が200gで1,000〜1,500円なのに対し、メープルシロップは同量で1,500円〜2,000円で販売されています。

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メープルシロップは「サトウカエデ」の樹液を何日もかけて採取し、それをじっくりと煮詰めて作ります。

樹液は限られた期間(約2週間)しか採取できません。

その上、1リットルのメープルシロップを作るのに必要な樹液は40〜50リットル。

とても貴重な「天然甘味料」なのです。

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そして、メープルシロップは栄養面でも最高品質です。

米・ロードアイランド大学の研究では、メープルシロップには抗酸化物質(老化を防ぐ)として知られるポリフェノールが、何と54種類も含まれていることがわかっています。

また、骨を生成したり、糖質をエネルギーに変える働きをする「マンガン」などのミネラルも、豊富に含まれています。

メープルシロップの栄養価は、健康効果が高いと言われているあのハチミツよりも、実は断然上なのです。

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一方、ニセモノの「メープル風シロップ」の原材料を見てみると…。

ぶどう糖果糖液糖、カラメル色素、香料など、添加物がズラッと並んでいます。

つまり、ガムシロップをベースとして、様々な添加物を加えて味を作っているのです。

あの豊かなメープルの香りも、単に香料でつけただけとはガッカリです。

そして、このニセモノ商品、体に良いどころではありません。

糖分の多さと大量の添加物で、健康に害を及ぼす危険性すらあるのです。

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<市販のプリンの正体>

小さな頃、皆さんも安価なプリンをよく食べませんでしたか。

コンビニやスーパーなどで安価で販売しているプリンの正体は「ゼリー」のようなものなのです。

もしかしたら「生まれてから、一度も本物のプリンを食べたことがない」という方も、多いかも知れません。

それほど世の中には「偽装プリン」が蔓延しているのです。

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本物のプリンは「蒸し料理」です。

牛乳と卵に砂糖を加え、カラメルソースとともに蒸し上げることで完成します。

温度管理がとても難しく、素人ではなかなか上手に作れません。

だから市販品では「ゲル化剤」という化学物質で固めた「ニセモノ」を作るのです。

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そして、ニセモノのプリンには、合成甘味料・増粘多糖類・香料・乳化剤などの添加物が大量に使われています。

特に怖いのは、本コーナーでも何度か取り上げましたが「アセスルファムK」と「スクラロース」です。

「アセスルファムK」は、厚生労働省の動物実験で、肝臓にダメージを与え、免疫力を低下させることがわかっています。

その上、妊娠中に摂った「アセスルファムK」は、胎児にまで影響を与えるのです。

また「スクラロース」は、2001年10月に静岡で行なわれた「国際環境変異原学会」で、DNAを損傷させることが明らかになりました。

さらに、厚生労働省による動物実験では、9件中の4件に流産が発生し、人間の妊婦への悪影響も懸念されています。

他にも、発ガン性が疑われる「カラメル色素」や、奇形児を発生させる恐れのある「増粘多糖類」など、大量の添加物が使われる市販のプリン。

もはや「危険な商品」と言わざるを得ないかも知れません。

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これまで本コーナーでは、中国の食品事情をたびたび取り上げてまいりましたが、この状況は極めて深刻です。

ある統計によれば、中国では毎年3億もの人が「食」が原因で病気を患っているとのことです。

日本人口の、実に倍以上の人たちが、毎年「毒食品」に苦しめられているのです。

今回は、そのなかでも耳を疑うような、おぞましい事件を取り上げたいと思います。

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「牛乳」は、私たちにもなじみ深い飲み物です。カルシウムをはじめ、たんぱく質・脂質・炭水化物・ミネラル・ビタミンなどの栄養素がバランス良く含まれています。

ところが中国では、その牛乳に関するトンデモナイ事件が頻発しているのです。

2003年5月、中国の日刊紙「信息時報」は、広州市で発生した様々な食品事故を公表しました。

そこには

「鮮度を保つためにホルマリンに浸けていた鮮魚」

「ハエを防ぐために殺虫剤を噴射した魚の干物」

など、ゾッとするような事件が取り上げられましたが、特に恐ろしかったのが

「牛の尿」で量を水増しし、「洗剤」を加えて腐敗を防止した「牛乳」です。

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あるとき広州市の保健所に、付近の住民から多数の通報が寄せられました。

「近くの酪農家が大量の化学牛乳を生産している」というのです。

実はその酪農家、以前から牛乳に水を加えて「カサ増し」をしていました。

ところが、それではどうしても味が不自然になるということで、なんと水の代わりに「牛の尿」を入れたのです。

すると、これが「見事にしっくりした」とのことで、その後も継続して行なっていたのです。

ところが、酸性度が高くなった牛乳は「腐るのが早い」という問題が発生したため、なんと今度は、牛乳に洗剤を入れることを思いついたのです。

尿の酸性と、洗剤のアルカリ性がうまく中和?するのかどうかはわかりませんが、そのことで腐敗を遅らせることができ、酪農家たちは「石鹸は簡単に泡立つから、入れ過ぎないことが重要だ」などと話し合いながら、製造を続けていたとのことです。

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恐ろしいのは、「農家」という生産の最前線で働く人たちさえも、儲けのためには牛乳に「牛の尿」や「洗剤」などを恐れ気もなく入れるという、モラルの崩壊です。

中国ではこのように、牛乳を「別な何か」で薄めるという手法は当たり前のように行なわれ、その上、大量の添加物を加えて乳製品を製造するのです。

だから、中国製乳製品の毒性は計り知れないのです。

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現在、EU・韓国・インド・ベトナムなどの諸外国は、中国製乳製品の輸入を停止しています。

しかし日本では、ある一定の検査を義務づけただけで、未だに輸入が許可されています。

中国産の乳製品には、十分注意をしたいものです。

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